上面はこんな感じ


上から見るとこうなっています。上にはファインダーです。ペンタ645のスクリーンがぴったりでした。ハッセルのレンズを何本か持っていたので、ハッセルマウントにします。ファインダーを組み込むためにフランジバックを稼ぎたかったのも、その理由です。下の駆動部は厚さ30mmの中に組み込みました。フレームは3tのジュラルミン板と1tの硬質アルミ板で構成しています。レールシャフトがあるので、意外に剛性もあります。写真では解りにくいのですが、駆動部フレームの右隅にストップセンサーの付いた操作基板をなんとか埋め込んで、停止位置で止まるようになっています。ファインダーの下に見えている緑色の部分がCCD基板です。その隙間にリボンケーブルが添って動くように弛ませてあるのですが、その具合が大変でした。

裏面が仕掛けの全貌


裏面はこうなっています。上下に2本のレールシャフトがあります。赤色の部分が駆動ステージになっています。下のレールにはオリジナルのスライドガイドを流用して2点支持として、上のレールは1点の合計3点支持として、ねじれ歪みに対応させています。そして、左にあるのがギアユニットです。前の記事でヤフオクで1000円で落札と書きましたが、実は最初に着手したのが、モーターからオリジナルのピニオンギアを取り外そうと悪戦苦闘していたら、なんとモーターを壊してしまいました。しかし、そのときふと気づいたのですが、どちらにしてもGT-F500をもう一台入手するのなら、2台分のギアを組み合わせたらどうかと、ギアの歯数を計算したところ、理想的な減速比になったのです。まさに怪我の功名で、壊していなければ、おそらく思いつかないことでした。これによって、スキャナカメラの最大関門をすんなりクリアすることができました。そして、ギアとセットで考えていたのが、ベルト駆動にトライすることです。そもそもフラットベットスキャナのほとんどがベルト駆動を採用しています。それにはきっとそれなりのメリットがあるに違いないと常図ね考えていました。しかし、今のところ他の方は、ベルト駆動は選択していません。短くしたベルトの入手が難しいと考えてしまうのでしょうか?しかし、せいぜい5センチの距離を一往復するだけですから、つなぎ目があっても問題ありません。しかも元々付いている、ベルトストッパーが優れもので、ワンタッチでベルトの着脱ができてとても便利です。右側中央の真鍮板の裏にはオリジナルのテンション付き軸受けを流用しています。現在はベニア製の仮ボディにレンズを付けてテスト撮影を繰り返しています。なぜならCCDのピント位置が正確に出せないので実写しか方法が見つかりません。データが出たら本番用のボディ製作にとりかかります。

正面の姿

これが、正面からのアングルです。そうです1眼レフのミラーボックスが付いています。ひっぱりコイルスプリングによって通常はミラーアップしています。簡単なロック装置によってフレーミングやピント調整するときにミラーを下げるようになっています。奥にCCDの基板が見えています。ベースになったスキャナーはエプソンのGT-F500という旧型でヤフオクで1000円で落札したものです。内部照明が冷陰極蛍光ランプになっているので、電源が24V仕様でした。これを4個のLEDに変更するのにちょっと苦労しました。ミラーボックスの下に付いている黒い箱にDC〜DCダウンコンバータが入っています。右1/3を占める大きな回路がメインの制御基板です。長過ぎるリボンケーブルがちょっと煩わしいのですが、短くするのが困難でしかたなく、幾重にも折り畳んであります。