ギガピクセル対応のレンズ。

前の記事で[はたして、570Mpixelに対応できるレンズは存在するのでしょうか?]と書きましたが、ありました!! と言っていいのか難しいところですが、もともとスキャナーに付いていたレンズのことです。これは、少なくともA4の短辺の画角を持っていることになります。前から気になっていたのでテストしてみました。



こんなレンズが付いていました。直径14mmのとてもかわいいレンズです。


さて、このレンズを取り付けなければなりません。CCDからレンズまでの距離を計ると23.75mmです。私のスキャナカメラは一眼レフなのでこんな時はミラーボックスが邪魔になります。仕方ないのでミラーアップ仕様のインスタントなアダプターを作りました。これがミラーボックスの中に入るようになっています。これでスキャナー使用時と同じ状況になります。それでは撮影してみましょう。




スキャナに付いていたレンズ

Lens for scanner



ディスタゴン50f4

Distagon 50f4


撮影の光源は冷陰極蛍光ランプ製のビュアーですが、室内の蛍光灯を付けたまま撮影したので、背景に稿模様が出ていますが気にしないでください。撮影距離は20cmぐらいにピントがきます。23.75mmですから、ワイドな画角でした。もちろんこのアダプター構造ではケラレますので、画面の中央1/3ぐらいの範囲を2400dpiでスキャンしました。シボリなど付いていないので開放になりますが、結構深度はあります。見た感じではそれなりに解像しているように思います。さて、次はこれと比較するために、SWCを使いたいのですが取り付けできないので、ディスタゴン50f4を使います。しかし、比較用に撮るのは非常に難しいのです。できるだけ同じように撮りましたが、解像なのかフォーカスなのか判断が付きにくいのです。解像度テスト用のチャートが欲しいですね!私の見立てでは、20%ぐらいディスタゴンより解像しているように思いますが、興味のある方はFlickrのオリジナルサイズでご確認ください。次は無限が来るかどうか、また、その時CCD範囲をカバーするか(マクロ用なので多分無理)など、もう少しテストしようと考えています。

訂正:23.75mmはCCDの基板面までの寸法なので、正しくはここからCCD受光部の高さを引かなければなりませんでした。23.75-2.68=21.07で約21mmが正解です。また、絞りがないと書きましたが、よく観察すると円形シボリが内蔵されていました。f値はおよそf5.6ぐらいのようです。