大胆な設計変更!

私がGT F-500を2台購入したことはすでにご承知と思います。それで、スキャナーレンズを他の一台からも取り外して、実はライカに付けたのがそれですが、2個並べてみて、大変驚きました。なぜならレンズの設計がまるで違うからです。(下の写真)どうみてもマイナーチェンジのレベルは超えています。この前に撮影に使ったのは、対物側が凸でCCD側も凸です。しかし、今回取り外したレンズを見ると対物側が凹レンズでCCD側が凸です。レンズ口径も随分違っています。^




左が新型、右が旧型と思われます。




平成18年2月14日付けのエプソンの特許請求資料の中にこんな文章を見つけました。

「従来から、広角の読取レンズに適したレンズタイプとして、テレフォトタイプが知られている。テレフォトタイプとは、主レンズの読取レンズの縮小側に、負のレンズを付加したレンズタイプで、この負レンズが、レンズの広角化と物像間距離の短縮に役立っている。(中略) 本発明の画像読取レンズは、物体側より結像側へ向かって順に、物体側へ凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカス形状の第1レンズL1と、負の屈折力を有する両凹の第2レンズL2と、絞りと、正の屈折力を有する両凸の第3レンズL3と、結像面側へ凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第4レンズL4とから構成される。前群を構成する3枚のレンズL1〜L3の縮小側に負レンズが配置されたテレフォトタイプのレンズである。また、第1レンズと第2レンズとが正負のペアで形成され、第3レンズと第4レンズとが正負のペアで形成されており、収差補正に有利な構成となっている。」

年代もほぼ合っているので、おそらくF-500 発売後、途中からレンズを差し替えたのでしょう。性能はどのくらい良くなっているのでしょうか?また、このレンズ入れ替えに伴って本体内のプログラムも書き換えているのでしょうか?この前にテストしたのがどうやら新型なので、旧型と比べる気にはなりません。そういえば、raspyaさんの記事でも、新しく購入したもので、白飛び階調反転がなくなったように書かれていました。メーカーとしては日夜あちこち改良をしているのでしょうね!S-620のレンズは見ていませんが、ひょっとしたら新型の両凸タイプのレンズだと想像しています。