ズミクロンとディスタゴンで風景撮影

今日は晴れたので、風景をズミクロンとハッセルディスタゴンで撮り比べてみました。画面中央部を実サイズ23×17mmぐらいの範囲を2400dpiでスキャンしました。これでも12331×9104pixelになります。見比べるのが大変なので、比較はそれぞれの中央部のクロップを掲載しました。中央部では圧倒的な解像の差が出ました。解像が目的のテストなのでf5.6までしか絞っていません。少し前ピンの傾向も見られます。これはマウント取り付け誤差によって無限が出ていないようで、これ以上後ピンには出来ませんでした。風景写真としてはもっと絞って奥の山まで深度を持っていくべきでしょう。また、ラフに中央を選んだので画面右側のピンが甘くなっています。トリミングが少し右に寄ったようです。中央には明らかな駆動ムラが出てしまいました。他に被写体ブレもあります。また、駆動ムラなのか色収差なのかCCDのいたずらなのか?不明なところもあります。それで結論としては、2400dpiもレンズを選べばかなり解像出来ることが解りましたが、ズミクロンは中心部の解像は高いのですがf5.6の時の平均解像度はあまり高くないようです。これでは1200dpiの全面取込みと同等とは言えず、安定性に欠けるように感じます。そろそろハッセルマウントに戻そうと思います。



Wild cherry tree



ディスタゴン50F4(f5.6)
DISTAGON 50 crop


ズミクロン50f2(f5.6)
SUMMICRON 50 crop


追記 : ここまでをまとめると理論的に考察した画素密度と対応するレンズの解像という点で、ほぼ想像通りの結果が出てきました。しかし、意外にも2400dpiモードの限界解像度の付近では解像とともに駆動精度の限界または光学的問題をむき出しにしてしまうように感じました。ひらったく言うと、解像し過ぎて粗が見えてしまうということです。この現象は想定していませんでした。前にも書きましたが工作精度はもう限界に近いので、これ以上の精度向上はかなり難しいことです。結局、ハッセルレンズ程度の解像によって、その粗を包み込んでしまう効果があったようです。紙幣のテストがそれにあたります。風景でも各所に現れました。せっかくのセミ判サイズをフルに使って100本/mm〜150本/mmぐらいの平均解像度の高いレンズを使うのがスキャナーカメラにはベストのような気がします。たとえばハッセルレンズのCFタイプ以降のレンズあたりがいいかもしれません。また、raspyさんが先日、最新のPC環境で取込み時間の計測をされたのですが、1200dpiの全面取込みが、なんと2分10秒ということです。7分台ぐらいと思っていたので大変驚きました。F-500とは次元が違うようです。これはまさに私の理想に近いスピードです。これなら風景写真も気軽に撮影可能です。こうなると、いよいよ2号機の設計を具体的にしなければならないようです。その意味でコスト的にもスピードの点でもS-620は有力なベース機候補になってきました。私の貧乏症からF-500を選びましたが、今はちょっと脱力感です(苦笑)。




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