3.5mmの壁とは

Front board completion

前面パネルの加工が終了しました。一部ミスで深堀りしてしまいましたが、機能上は問題ないので良しとします。ジュラルミンも高価なのです。



SWC was installed.

随分時間がかかっていますが、これを作ってみたかった!



ハッセルSWCと500cxiを取り付けてみました。市販のデジタルバックのサイズには及びませんが、まあまあ小型化できました。バッテリー内蔵ですから許せる範囲ではないでしょうか?ちなみにこのSWCは15年程前にebayオークションで落札してニューヨークから届いたものです。前のユーザーはコマーシャルカメラマンでした。純正のSWCにはポラバックを付けることができないので、当時流行した改造で、三脚座の後部をカットして取り付けできるようにしてあります。また、届いた時、搬送のショックでファインダーシューにひびが入っていて間もなく割れてしまいました。それでシュリロに持ち込みましたが、純正品がないのでやむなくSWCM用の段上げスペーサーとシューに変更してもらいました。この個体があったので今回このスキャナバックを作ろうと考えたのです。ファインダーもスペーサーがあるのでギリギリ装着できています。したがって、このスキャナバックには市販の無改造SWC系のボディは装着できません。しかし、500系や他のミラーボックスのボディは問題なく装着できます。さて、見た目にはほぼ完成のように見えますが、まだまだ、3.5mmの壁があります。ハッセルを取り付けるのに単にCCDをバックぎりぎりで動かせば良いならもう完成なのですが、そうはいきません。下の図を見ると解りますが、ハッセルにはフィルムホルダーを取り付ける為に下側にはフックが付いていて、上には問題になる固定用の爪がついています。CCD受光部は爪とフックの間にはいるので干渉しないのですが、基板のベース面が危ないのです。今のところCCD受光部の表面からセンサーまでの正確な寸法を計っている方はいないので、このデータがありません。実写するしかないのです。現在図面上では1.32mmがリミットになるようですが、これ以上センサー位置が深い場合は確実に干渉します。CCD基板は削れないのですが、方法は二つあります。簡単なのはハッセルの爪を削るということです。見たところでは実用上1mmは削っても問題ないでしょう。もう一つの方法はとてもスリリングな方法です。またCCDユニットの改造をするのですが、今度は基板からセンサーユニットを取り外して少し浮かせて再度取り付けるということです。考えただけでも恐ろしい改造ですが、ハッセルの爪を削るのと天秤にかけることになりそうです。それが実写して判明することになります。テスト中にガリガリしたくないので、現在は少し離してあります。実写してレンズの距離メモリでだいたいの当たりはつくのでそれからの判断になります。また、もうひとつの壁があります。CCDをぎりぎりで移動するということはシェーディング補正ライトもその隙間から入れることになるので、果たして適当な光量を確保できるか心配です。さてどうなるのでしょうか?





500CXi was installed.

アキュートマットでピント合わせは楽になります。


Right side of scanner back

横からのスタイル。純正のクイックシューが使えます。SWCは三脚が付け辛いのでアダプターを作る予定です。


The rear side of scanner back

後ろからのスタイル。3mmねじの頭が大き過ぎです。そのうちフラットに削ろうと思います。




Orbital diagram of CCD
CCDの軌道 
追記:右図のCCD軌道方向の矢印が違っていました。正しくは上から見て左方向が正解です。







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