SWCの画像補正テスト





Image compensation with Photoshop





またまた、いちのせさんから、お助けのアドバイスをいただきました。そこで、やってみました。これは白フォリゾントを撮影し、そこからマスクを作成して画像処理によって補正するというアイデアです。今回は撮影から得られたマスクではなく、前に撮った白壁の画像を参考にフォトショップのグラデーションツールを使って擬似的に処理したものです。画像の劣化もありません。それなりに補正できています。写真によっては使える方法だと思います。しかし、前の白壁の写真を良く観察すると、画面右寄りにスペクトル状の赤浮きが認められます。そこで、以前、F500で異方性を確認した時の画像が残っているので掲載します。画面の両サイドにスペクトル状に赤と青味が顕著に現れています。これもまた、オンチップマイクロレンズの困った現象なのです。これを補正するのは難しいでしょう。いろいろあって、画像処理によって完璧に補正するのはなかなか難しいのです。






Mask with Photoshop

これが、テスト用にフォトショップで作ったグラデーションマスクです。厳密には撮影距離によるレンズの繰り出しによって変化するので、乳白アクリルなどをレンズに取付けて撮影したその場でマスク用データを撮影しておくのがいいかもしれません。





Limit of wide lens of scanner camera

以前、F500の異方性を確認した時の画像です。焦点距離はほぼ24mmぐらいと思われます。周りが円形なのは筒状の鏡胴による内面ケラレです。




追記:その後、写真好きな新進気鋭の建築家のRobertoさんから幾つかのアイデアをいただきました。CCDが斜光に弱いのならCCDを傾斜させればいいのではないか?ということです。実は私も考えた事がありました。しかし、厳密にはCCDが常にレンズ光軸を向いているのが理想的なのですが、そうするとレンズを別な物に付け替えると角度は違ってきます。それを実現するには複雑な仕組みが必要になり、僅かなスペースの中に組み込むのは困難ですので、最初から諦めていたのですが、コメントをいただいて、ふと思いついたのです。もっとシンプルに考えれば出来るかもしれないということです。私の場合、直に図面で可能性を探ってみるのですが、その結果、画面左右端でおよそ8度の傾斜を付ける傾斜機構が出来ました。これは常に一定の傾斜になりますが、いくらかでもオンチップマイクロレンズの欠点を緩和できるような気がします。精密なスライドを常に要求されるスキャナカメラですから、駆動に影響を及ぼす可能性もあります。しかし、CCD改造というリスクを考えるとやってみる価値もありそうです。構想図面を載せてみました。Robertoさんに感謝いたします。


この加工で難しいのはCCDの正確な軸で傾斜させなければならないことです。前のピントテストで解った表面から約1mmのところに回転軸がくるように設計してみました。これでもかなりシンプルなのですが、製作はそれなりに難しさがあります。














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