S620の感色性




1号機のF500は屋外撮影でUV/IR装着の時、主にYかぶりの傾向がありました。それに対してS620の感色性は自然な発色をします。また、1号機では室内撮影用にたまたま持っていた冷陰極管内蔵のビュアーを使ったら自然な発色になりました。しかし、当然なのですがLED を使っているS620ではグリーンかぶりしてしまいます。S620のライティングにはLEDの面光源の照明機材がベストだと思いますが、写真用はかなり高価です。そこで、raspyさんが使っている写真用蛍光灯というのをちょっと調べてみました。グローランプの付いた従来型の蛍光灯はいわゆるチラツキのフリッカー現象が起きてしまい、ご存知のようにスキャナカメラでは万線のように細かいストライプ状に写ってしまいます。これに対してインバータ回路の付いた蛍光灯はノンフリッカーになっていてこの現象は起きないようです。おそらくraspyさんの写真用蛍光灯もインバータ型で5500Kに調整された物だと思われます。私が屋久島に移住した6年前は電気屋さんに置いてある蛍光灯はグローランプ型が主流だったのでここで購入した我が家の照明はすべてグローランプ型です。久しぶりにその電気屋さんで照明器具を探してみました。電気屋さんと言っても屋久島ですから、ほんの数種類しかありませんが、ほとんどがインバータ型になっていました。蛍光灯を見に行ったのですが、他に裸電球と同じねじ込み式のLEDランプという物を見つけました。さて、どちらにするか迷ったあげく価格の安いLEDランプを購入して即実験してみました。しかし、なんとフリッカーがしっかり出てしまいます。それで直ぐに電気屋さんにLEDランプを引き取ってもらって、代わりにとインバータのスタンド型蛍光灯を購入しました。(写真)テストすると今度は見事にフリッカーは消えました。たまたま、お隣さんに百合の花をいただいたので、今回この照明で撮ってみました。(写真下)UV/IRフィルターの装着と未装着とを比べてみましたが、違いは大きくはないようです。F500の場合も冷陰極管でUV/IRでの変化はありませんでした。結局シェーディング補正用照明と同じにすればUV/IRがいらないのは当然といえるでしょう。また、この蛍光灯は18Wしかないので、そのうち天井用照明もインバータにするつもりです。raspyさんはさらにlightroomなどのアプリを使って色温度の調整をしているようですが、ソフトがそれなりのお値段ですので、私の場合は手動ホワイトバランスでしばらく我慢します。なお、トーンカーブだけ適当にかけた為に、明るさの違いが出てしまいました。花の写真は色の違いだけを比較してください。





Inverter type fluorescent lamp.

スタンドタイプのインバータ型蛍光灯です。








Lily flower 2400dpi f5.6 UV/IR
インバータ型蛍光灯によるライティング。プラナー80mm f5.6 2400dpi UV/IR使用 800dpi相当にリサイズ








f2.8 No filter

UV/IR未装着 プラナー80mm f2.8 2400dpi 800dpi相当にリサイズ ほんの僅かにYウキがあるようです。 








写真の見方について:ここに掲載の写真ではスキャナカメラの実力が伝わりませんので、写真をクリックしてください。Flickrに飛んだら、写真左上のActionsの中からView all sizesを選ぶと各サイズの写真が見られます。一番右側のOriginalが最大サイズです。しかし、残念ながらサイズ制限があるので、実際の画像サイズまでは掲載できません。

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