チルト専用レンズ




Tilt system lens

MINOLTA AUTO BELLOWS MACRO 100mm f4 を使用してチルト専用レンズを作りました。








その後、ハッセルレンズを使う本格的なアオリ装置を設計していましたが、ジュラルミン材が一部不足していて、まだ取りかかれません。しかし、おもしろいレンズがありました。これはミノルタのベローズ専用の100mm f4です。これを前回作ったニコンアダプタに取付けて覗いてみると、イメージサークルがかなり大きいことが解りました。そこで、単機能のチルト専用の機能を持った装置を製作してみました。大判を使っている方ならご存知と思いますが、シャイン・フリュークの原理という法則があります。この場合チルト操作によって垂直の焦点面コントロールが出来るようになります。例えば前回の記事のように低照度時に絞りが限られた時など、ピントの範囲を広くすることが出来るのです。目の前にある地面を手前から奥までパンフォーカスにしたい場合、通常はf値を絞ることで深度を稼ぎますが、チルト機能を使う事で絞ることなく、レンズだけを僅かに下に向けることで手前から奥までピントを合わす事が可能になります。これはスキャナカメラには大変便利な機能です。また、俗に逆アオリなどと言われますが、大きく上に向けたりすれば焦点深度を極端に浅く表現することも出来てしまいます。本城 直季さんという写真家はこのテクニックを巧みに操って、まるでミニチュアのような都市風景を撮っています。本格的なアオリ装置の場合は構造的にミラーボックスが入らないのでピントグラスで覗く事になりますが、この装置はハッセルのファインダーで確認しながら撮影できるスグレ物なのです。さらに、マウントのロックは出来ないのですが、90度回転して取付けてみると、今度はレンズを左右に振れて、スイング機能に変更する事も出来ることが判明しました。さて、今度はこれで撮影してみます。お楽しみに!









It installs it in the camera.

かなりコンパクトです。ハッセルのマウントの内側にギリギリに装着出来ました。スキャナカメラにはシャターが必要ないのでこんなにシンプルに出来るのです。









Tilt operation

チルト状態はこんな感じ。無限から近接まで焦点調整出来ます。90度回転して取付けるとスイングも可能です。






PENTAX67 remodeled to the Hassy mount.

参考:以前、苦労して作ったハッセルマウントに改造したペンタ67に装着しました。チルトしても6×7をカバーします。もちろんフィルムでも撮影できます。ちなみにハッセルのレンズはイメージサークルに余裕があり6×7は余裕でカバーするのでこんな改造をしました。なお、改造を引き受ける店もあるようです。しかし、ファインダーが暗いのと絞り込み測光なので使い勝手はいまいちというところです。












Google translate English)

http://translate.google.com/translate?hl=en&ie=UTF-8&sl=ja&tl=en&u=http://d.hatena.ne.jp/YAKU/&prev=_t&rurl=translate.google.com&twu=1