機種の選択
私は量産化を考える以前から3号機にはF-500を使うつもりでした。そこで整理するためにスキャナカメラとしての比較をしてみます。（下表）私がS-620を使用していちばん気になったのはやはり階調反転現象です。CCD感度が高いのはそれなりに有利なのですが、階調反転は困った現象で、画面の中にある程度以上の高照度部分が入るとソラリゼーション風な色反転が起きてしまいます。これはハイライト側の基準で撮影すれば取れるのですが、その場合中間調からアンダー側はつぶれてしまいます。この現象のために撮影できるシチュエーション範囲をかなり狭くしていることになります。また逆にF-500の場合はウォームアップの問題です。そもそもF-500は冷陰極蛍光ランプ仕様のために充分な光量に達するまで待たされるというカメラとしては余計なソフト処理が行われます。また、以前PowerBook G4という旧型Macで使用いていましたが、その時点では取込み時間がかかり過ぎて使えないと思っていました。しかし、その後Windowsノートに変えたら一気にスピードアップしてむしろS-620よりも早いという結果になりました。これによって私の中でF-500をもう一度見直すことになったのです。他にも比較するとそれぞれに個性があります。資金に余裕があれば他の機種（エプソンだけでなくキャノンやその他メーカーも含む）もテストすればもっと適正の良い機種があるかもしれませんが、現在のところその余裕はありません。この場合、両機種のどこを重要視するかによって意見は分かれると思いますが、私は今回、階調反転のないF-500を選択しました。よりコンパクトに出来る事や、旧型ですから安く入手できるのも大きな魅力です。今後、撮影テスト段階では両機種の比較撮影もやってみる予定です。
取込み時間は1200dpi時のデータです。PC環境によって左右されます。
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