今日は悲しいことがありました。



昨夜から早朝にかけてとても劇的で悲しい事がありました。先程、5:20分に私の愛する猫が亡くなりました。原因の解らない病気にかかっていて、病院にも連れていき、先生の言われるまま薬も与えていましたが、なかなか良くならずヨロヨロ歩きで随分不自由になっていました。しかし、食事も良く取っていたのであとはどうしようもなく様子を見ていました。のらの出身ですから、最初の頃は家の中でそこらじゅうにおしっこやうんちをしてしまいましたが、教えたら、ちゃんと横に来ておしっこサインをしてくれるようになりました。雨以外の時は外に連れ出しておしっこさせていました。昨夜も0時過ぎにいつものようにサインしてきたので、外に連れて行こうとすると、そこにメールが届いたので、ひとまず彼女を家の前の空き地に連れて行って、直ぐにメールの返事を書いていました。普通ならおしっこが終ると直に戻ってくるのですが、まだ戻って来ないので外に見に行くと姿が見えません。このあたりは野良猫が多くテリトリー争いが良くあります、鳴き声ですぐ解るのですが、特に声はしませんでした。どちらにしても猫か犬にでも追いかけられたのでしょう。しかし、それが、不自由ですから家とは違う方向だったのでしょう。それからというもの、1時間おきに近所中を探して歩きましたが、見つかりません。一睡もせず待っていました。すると5:20分頃になって、開けておいた玄関で音がしました。慌てて行ってみると玄関であえいでいます。もう虫の息でした。不自由な体で走り続けたのでしょう。私の手の中で何度かけいれんして、そのまま逝ってしまいました。最後の力を振り絞って戻って来たのです。本当に最後の力で戻ってくれました。もう、1時間も彼女の好きだった私の膝でいつものように寝ています。しかし、もう起きることはありません。しかし、まだ暖かいのです。このままどうする事も出来ないでいます。思い起こせば8年前に東京から今の家に引っ越してきた時、窓の外の隣の塀にいて目が合ったら、ニャ〜オーと挨拶してきたのです。彼女はとにかく人を怖がる猫なのですが、どういうわけか私にはなついてくれました。そして時々いつもの塀の上で挨拶するので、魚肉ソーセージを一切れあげると嬉しそうに食べて帰っていきます。毎年暮れ正月に10日ほど実家に帰省しているので、帰ってくると懐かしむようにずっとソーセージをあげても離れようとしませんでした。そんな関係が7年ほど続きました。しかし、去年の暮れになって、突然に重傷を負って助けを求めるように家に現れました。私は直ぐさま動物病院に連れて行って、抗生物質の注射としばらくの間の薬をもらって家に帰り付きっきりで看病しました。1ヶ月ほどで傷は直ったのですが、なんだかバランスが取れずふらつくような歩き方をするので、病院で相談しましたが、はっきりした原因はつかめず、ステロイドやダニの薬などを少しずつ与えたりしましたが、ふらつきは一向に改善しませんでした。その時から家の猫になった訳です。それから半年、とうとう今日の日が来てしまいました。少し膝の上の彼女は冷たくなってきました。とても悲しいです。これから、眺めの良いところを探して、埋葬してやろうと思います。きょうはなにも手が付かない日になりそうです。