大判カメラとスキャナカメラ




My largeformat cameras   8×10 11×14 14×17
私の愛用するカメラたち。左から、Deardorff 8×10inch、自作11×14inch Wide、自作11×14inch Light Weight、国産14×17inch 







今回は私がスキャナカメラにはまるきっかけの話です。私はもともと大判愛好家です。11×14インチは東京にいる頃から始めてもう25年になります。街を撮るのに飽きると、11×14インチをインドにまで持ち込んだこともありました。そして、次第に自然の風景を撮るようなり、ついには屋久島の森が撮りたくなって、とうとう会社を辞めて住み着いてしまいました。移住当時は11×14インチにプロビアを詰めて森の撮影を楽しんでいました。今でもプロビアの11×14フィルムが家の冷蔵庫に20箱も入っています。しかし、移住して7年目になって、仕事もないので必然的に銀行預金も底をついた頃、1カット2000円の現像代×撮影枚数を工面するのが厳しくなりました。それでも写真はやりたい!そこで、考えたのが、お金のかからないスキャナカメラでした。最初の頃は、ディアドルフにキャノンのCIDスキャナをくっつけて撮ってみたりしましたが、カラーを撮るには、RGBの3回露光しか方法がなく、これでは屋外撮影はおぼつきません。そして、挫折しそうになった頃、raspyさんの記事に衝撃をうけ、CCDスキャナカメラの可能性を知りました。これなら使えるかもしれないと、それからというもの一心不乱に使えるスキャナカメラを作り始めたわけです。そして、その完成とともにブログを立ち上げて現在に至ります。その意味で、YAKUSCANも私の中では大判写真と同じ感覚で撮影を楽しめるものとなりました。森の中では大判で30秒〜2分の露光などは当たり前なので、YAKUSCANの2分露光もほとんど同じように撮影できます。プロビア11×14を家にあるエプソンES-8000というA3スキャナ で取込むと9200万画素ぐらいになります。スキャナカメラには及ばないまでも画像の扱いは似たようなものです。もしも私の境遇が裕福であったなら、おそらく今でもフィルムで撮っていたでしょう。要するに貧乏から生まれた苦肉の策ということです。しかし、気がついてみると、何時の日かスキャナカメラの魅力にはまってしまったという事です。面白い事に、今回YAKUSCANをお買い上げいただいた写真家のみなさんもほとんどが、日常的に大判を使われているようです。スキャナカメラには、何か大判愛好家を引きつけるものがあるのかもしれません。







It is a photograph of 11×14inch film.
これは、スキャナカメラの画像ではありません。フィルムの粒状が懐かしいですね!自作11×14inch Wide、Super Angulon 210mm f8(f32)1sec プロビア















写真の見方について:ここに掲載の写真ではスキャナカメラの実力が伝わりませんので、写真をクリックしてください。Flickrに飛んだら、写真左上のActionsの中からView all sizesを選ぶと各サイズの写真が見られます。一番右側のOriginalが最大サイズです。しかし、残念ながらサイズ制限があるので、実際の画像サイズまでは掲載できません。


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