YAKUSCANのじゃじゃ馬操縦法






Sunflower
私が使っている13Wのインバータ蛍光灯では、感度調整つまみを最大にしても、f5.6までしか絞れません。もっと大きい蛍光灯が欲しい!MINOLTA AUTO BELLOWS MACRO 100mmf4(f5.6)2400dpiからのリサイズ
等倍画像はこちらhttp://www.flickr.com/photos/46505679@N04/6035305524/sizes/o/








電塾のカメラマンからは、「とてもじゃじゃ馬な」カメラバッグという評価でした。これはある意味では的を得た表現かもしれません。しかし、取り扱いが難しいかと言うと、少し違います。YAKUSCANの中身はご存知の通りスキャナそのものです。スキャナを使った事のある人なら分かると思いますが、すべてPCのドライバーで操作します。したがって、シャッタースピードという概念はありません。感度も常に一定です。しかし、YAKUSCANではシェーディング補正という一種のキャリブレーション機能を利用して感度を強制的に上げる装置(raspyさん考案)を取付けました。ただ、この装置は万能ではなく、市販デジカメと同じように感度を上げるほどノイズが増して行きます。これはあくまで補助的なものと考えるべきでしょう。YAKUSCANの最良画質を得たいなら、この装置を使わないほうが良いのです。快晴の屋外で、適正絞りはf22ぐらいになります。おそらく感度は、ISO200ぐらい(シャッター概念がないので、仮に1/125の場合)と思われます。さて、それではYAKUSCANの適正露出はどうやって出すのか?と言うと、使えるのは唯一レンズの絞り操作だけです。YAKUSCANにUSB接続したPCのスキャナドライバー画面を見て判断します。まず、プレスキャンして現れた画像が明るければ、絞りを絞ってまたプレスキャン、暗ければ絞りを開けてプレスキャンという具合に適正を出します。1〜2分もあれば直ぐに適正露出になります。電塾レポートにもありましたが、YAKUSCANのダイナミックレンジはかなり広いので、撮影後トーンカーブで最終的に微調整ができます。ここで注意する事は、ポジカラーと同じようにオーバーになったらハイライト部は救えないという事です。それで、私はいつも僅かにアンダーに撮り、撮影後にトーンカーブで仕上げます。このあたりがYAKUSCAN撮影のコツと言えるでしょう。また、露出の最終判断はこのモニター画面に依存するので、屋外では、大判用のカブリなどを用いて正確な画面の確認が必要です。さて、このようなYAKUSCANの操作を難しいと思うかどうかは意見の分かれるところですが、操作はとてもシンプルで、私は決して難しいと感じたことはありません。電塾では主にスタジオでのテストだったのですが、照明は蛍光灯を使用したと思われます。しかし、蛍光灯の照度では充分に絞れません。この場合はYAKUSCANの感度に応じた充分な明るさの照明が必要になります。定常光が基本ですから、当然ストロボも使えません。そこで、私はHMIライト(ムービー用ライト)の使用が最も有効と考えています。その意味で、スタジオカメラマンが本格的なスタジオ撮影をするためにはYAKUSCANが必要とする充分な照明設備が必要であり、「とてもじゃじゃ馬な」カメラバッグという評価もこの点でうなずけるところです。上の写真のように、私の部屋では、13Wのインバータ蛍光灯で感度を上げてもf5.6以上は絞れません。照明設備に余裕のない方は、私のように外の風景を撮るか、部屋で浅い深度の表現を楽しんでください。


追記:巨大画像用のビュアーを見つけたので、リンクしてみました。カーソルで動くので好きなところを+と−でズームが出来ます。http://zoom.it/qroP#full


















写真の見方について:ここに掲載の写真ではスキャナカメラの実力が伝わりませんので、写真をクリックしてください。Flickrに飛んだら、写真左上のActionsの中からView all sizesを選ぶと各サイズの写真が見られます。一番右側のOriginalが最大サイズです。しかし、残念ながらサイズ制限があるので、実際の画像サイズまでは掲載できません。


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