YAKUSCANで動きを撮る




It does not stop at 1200dpi
1200dpiで撮影。波の周期とスキャンが作用して、妙な波のパターンを描いています。ジャンプや色ズレが激しく、これでは作品撮影は無理。






YAKUSCANは動く被写体が苦手ですが、決して不可能ではありません。秋の屋久島の日没シーンを撮ってみました。最初は1200dpiです。(写真上)砂浜に打ち寄せる波は動きが激しくて、高速シャッターの付いていないYAKUSCANで完全に止めるのは難しいようです。なんだか波のパターンも不自然です。これは横走りスキャンのいたずらと思われます。また、独特のジャンプや色ズレも出ています。これでは作品は撮れません。そこで試しに、解像度を600dpiにして撮ってみました。(写真下)すると、かなり改善されてジャンプや色ズレがなくなっています。これでスキャン時間は30秒なのですが、バルブ30秒とは違います。ラインCCDはスリットカメラのように線状に取込むので、一般カメラのスローシャッター(1/8〜1/15秒)に近い画像になります。このようにワイドレンズを使用して画面に対する動きの量が少ない条件なら充分に撮影は可能です。ちなみに600dpiで3500万画素、ベイヤー換算で1億画素相当ですから、これでも画質は充分と言えるでしょう。写真家の五味彬氏もトライされていますが、解像度を300〜600dpiモードで使用すれば人物撮影だって充分に可能です。YAKUSCANは決して静物専用カメラではないという事です。







A motion is stopped by 600dpi
600dpiで撮影。ジャンプや色ズレが消えて自然になりました。太陽の下に船が写っていますが、船は露光中に太陽の下を通過しました。
等倍画像はこちらhttp://www.flickr.com/photos/46505679@N04/6216505395/sizes/o/


















写真の見方について:ここに掲載の写真ではスキャナカメラの実力が伝わりませんので、写真をクリックしてください。Flickrに飛んだら、写真左上のActionsの中からView all sizesを選ぶと各サイズの写真が見られます。一番右側のOriginalが最大サイズです。しかし、残念ながらサイズ制限があるので、実際の画像サイズまでは掲載できません。


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