YAKUSCANのF520搭載機について




その後、屋久島の天候が崩れてしまって、F520搭載機のテストが遅れていましたが、やっと晴天になったので、F500との比較テストを実施しました。F500の後継機ということで、感度が僅かに上がっているように見えます。また、初回のテストで気になっていたのですが、やはりF520は明らかにMウキの傾向があるようです。F520の冷陰極蛍光ランプも同じ色温度に見えるので、おそらくCCDのRGBフィルターのバランスが変更されているのかもしれません。その後、色補正用のCC-G20フィルターを付けて撮影すると、Mウキはなくなりました。しかし、この現象は不思議です。白反射板も同じ白に見えます。製品状態では適正に見えました。どこで補正しているのでしょうか?(写真) また、画像の品質も1200dpiや2400dpiを比較しましたが、限りなくF500と同程度です。また、F520には3200dpiモードがあるので、画面中央部のみ取込んでみました。しかし、解像の変化は認められません。(写真) もう、ここまで来るとレンズの解像度はまったく届かす、2400dpiとの違いありませんでした。ある意味、2400dpiまでは特殊な超高解像度レンズで追いつきそうな気もしていますが、3200dpiは一種ののりしろとして、今後、デジタル専用の超高解像度レンズが次々に開発されると思いますが、F520搭載機はそれらのレンズの解像度テスターになるかもしれません。一応スペック上では、10億画素機(ギガピクセルマシーン)と言えるので、スペック自慢にはなるかもしれませんね!(笑) また、スキャン取込み時間も計測しました。1200dpiで約2分30秒掛かりF500より少し遅くなります。ギア比が落としてあるので、この比率分の違いにようるものと考えられます。この点は実用機としては大きな欠点となります。そこで、しばらくの間、F520搭載機は私の研究材料として今回は販売を見合わせて手元に残して置くことにしました。





F500 Comparison image
比較用にF500で撮ったもの。

F520 Non color correction
F520の補正なし画像。明らかなMウキです。

F520 CC-G20 revision
F520にCC-G20の補正をかけた画像。上のF500と比較すると補正過剰にも見えます。CC-G10〜15ぐらいが適正かもしれません。




F520 2400dpi
F520 2400dpiの中央部スキャン画像。

F520 3200dpi
F520の最高画像モード3200dpiの中央部スキャン画像 。予想どおり解像の変化はありません。













写真の見方について:ここに掲載の写真ではスキャナカメラの実力が伝わりませんので、写真をクリックしてください。Flickrに飛んだら、写真左上のActionsの中からView all sizesを選ぶと各サイズの写真が見られます。一番右側のOriginalが最大サイズです。しかし、残念ながらサイズ制限があるので、実際の画像サイズまでは掲載できません。


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