CCD角度制御に再び挑戦5-ついに実現!





Angle control system YAKUSCAN was completed.
(写真1)お蔵入りのSWCでしたが、ここで再び登場です。これから出動頻度が増えそうな予感。





その後、アルミケースの加工がほぼ終了しました。(写真1)内部レイアウトの関係で感度調整ボリュームは裏側へ移動しました。新しく加わったスイッチは、PICの電源をON/OFF出来るようにしたものです。アクション機能によってスタート時、CCDは水平を保っているのでOFFにすると角度制御のみキャンセルされ通常のYAKUSCANと同様になります。これは角度制御のありなしを比較テストするのに便利な機能となります。(写真2)ハッセルの開口部の中で干渉せずに駆動させるためにはサイズがぎりぎりで、検討の結果、白反射板はバック側に取付けるスペースがないので、止むなくSWCボディ内に貼付けました。(写真3)解決策としては決してスマートではありませんが、この場合は実験機ということで苦肉の手段です。通常のYAKUSCANとケースの比較をすると分かりますが、開口部の位置がサーボモーターのスペース分上に移動しています。(写真4)さて、まだ焦点の微調整はしていませんが、これで撮影テストは可能になりました。最初の撮影はもちろんSWCを装着します。まずは角度制御をOFFにして撮ってみました。(写真5)いよいよ角度制御の撮影です。どんな画像になるのか恐る恐る撮影しました。(写真6)これは凄い!見事な画像です。これはまさしく本来のビオゴンの画像です。比較してもはっきりと明快に角度制御の効果が現れました。製作途中もいろいろな懸念を考えていたのですが、あっけなく成功してしまいました。もともとスキャナバック型の発想は、私自身がこのビオゴンをスキャナカメラで使ってみたいというという事で始まったのですが、残念ながらラインCCDは急角度から入る対称型のワイドレンズの映像を捉えきれない宿命にあったのです。そこで、最初に考えた2号機の傾斜機構では思うような成果のないままに失敗に終りました。それで今回が2度目の挑戦だったのです。現状ではまだテスト機ということもあり、メカそのものは改善の余地も残っています。しかし、考え方は間違っていなかったことがこれで証明されました。今後は角度設定のギアを換えてみたり、ワイド以外のレンズでの効果などをテストして完全なものに仕上げていきたいと考えています。私の知る限り、この方法論はあらゆるラインCCDカメラでも未だ例がなく、将来、色ズレ問題の解消につながるとすると、これはスキャナカメラの革新となるかもしれません。

SWCが使えないという事が判明した時の記事。http://d.hatena.ne.jp/YAKU/20100921/1285076356




Change of the case layout
(写真2)角度制御装置のON/OFFスイッチ。感度調整ボリュームは裏側に移動し、つまみは旋盤で作る予定です。



It is a light reflector in the body side
(写真3)止むなくSWCに白反射板を取付けました。500系のボディにも取付けなければなりませんが、両面テープで簡単に付きます。



Comparison of the case
(写真4)左が通常のYAKUSCAN。右が角度制御装置のケースです。






There is no angle control 600dpi
(写真5)ハッセルSWCで普通に撮るとこのように画面両サイドが暗くなってスペクトル状の色かぶりを起こします。角度制御OFF。



Angle control 600dpi
(写真6)これは凄い!角度制御装置onでハッセルビオゴン本来のすばらしい画像が現れました。ついに次世代型スキャナカメラの誕生です。
















写真の見方について:ここに掲載の写真ではスキャナカメラの実力が伝わりませんので、写真をクリックしてください。Flickrに飛んだら、写真左上のActionsの中からView all sizesを選ぶと各サイズの写真が見られます。一番右側のOriginalが最大サイズです。しかし、残念ながらサイズ制限があるので、実際の画像サイズまでは掲載できません。


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