レンズシフティングシステムカメラ


Additional part for remodeling


通常の撮影ができるカメラに改造すべく、最初はこんな部品を追加しました。これは上の段のCCDの付いたプレートをシフト間の中央に固定する金具です。もうお解りですね! 通常のスキャナカメラはレンズが固定で、CCDがシフトしますが、このカメラではその逆にCCDは固定でレンズだけがシフトするのです。結果的には同じ画像になるはずですが、さて、何か違いは出るのでしょうか? この筐体は市販のカメラボディを使わないので、YAKUSCAN CAMERAと名乗れますね!




Complete resolution


私のカメラ製作では極力、接着剤を使わないようにしています。したがって、すべての部品はネジだけで完全に分解する事ができます。また、今回は途中の変更も考慮して駆動ステージ及びCCD固定プレートは対称形に作りました。その事が今回の改造には幸いしました。




Remodeling of the drive stage


これは駆動ステージです。今回の改造ではイメージサークルを取込むので、スリット状の所を鏡胴内側の径で開口部を円形に拡大しました。プレートは2tあるので剛性は充分です。鏡胴を取付けて加工は終了です。




Early remodeling


改造後の組み立てが完了しました。左に見えるピントグラスはピントを見るための物で、画面右半分の倒立像が見えます。しかし、レンズがシフトしてしまうので、残念ながら正確なフレーミングはできません。さて、この状態でテストしてみました。当然といえば当然なのですが、構造上、前面の大きな開口部から漏れ光が入りハレーションが入ることが判明し、次の対策を考えることになりました。




A shading cover protrudes.


安易な漏れ光対策ですが、カバーを取付けてみました。レンズと一緒にカバーが動きます。しかし、右からスタートするので、ボディからはみ出してしまいます。これでは持ち運びが大変です。また、対策せねばなりません。そのために再度完全分解しました。




Separation of Photointerrupter


検討の結果、スキャン方向を変更して中央からスタートするように改造することにしました。しかし、スイッチ基板はモーターユニットに干渉するので、この際フォトインタラプタを単独に分離して、中央側に持ってきました。また、タイミングベルトも逆に取付けます。




Last completion


2度目の改造でやっと完成しました。スキャン方向が変わるので、CCD固定プレートも180度回転して向きを変えました。同時にファインダーも右に移動します。




Figure of the front


やっとまともな外観になりました。レンズシフトタイプのスキャナカメラの完成です。おそらく世界初と思われますが、この構造のメリットと言えば、市販のカメラボディを使わないでレンズだけで撮れること、それだけなのです。




Wearing of HASSELBLAD


ハッセル→ニコンマウントを使って、ハッセルレンズを装着しました。




Wearing of PENTAX645


ペンタ645ニコンマウントを使ってペンタ645レンズを装着しました。勿論、イメージサークルは不足しますが、ニコンレンズも使えます。




屋久島は現在、台風の影響で大荒れです。天候が回復したらテスト撮影を予定していますが、普通のスキャナカメラとの違いはあるのでしょうか? お楽しみに!





その後の試写の結果
テスト撮影を実施しましたが、結論としては使えませんでした。一見は普通に見えますが、拡大してみると、特異な画質になる事が判明しました。おそらくシフトするレンズの質量がある種の振動を起こしていると思われます。成りゆきで考えたシステムですので、これ以上追求する事に意義を感じないのでここで、実験は失敗として、今後この機種は分解して、次の機種の材料といして生かすことにしたいと思います。

Lens Sliding system was over for failure















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