仮組と稼動確認の2日間


Operation confirmation
写真1 無事に動き出してほっとしました。サイド板にはまだ保護シートが付いたままです。





先日、フロントパネルのテストフライスの完成に伴って、先行して1台のみ仮組し、念のために稼動テストを実施しました。ここで、すぐに駆動しました。と書きたいところですが、実は、初期動作は正常に稼動するにも関わらず、どうしてもスキャンができなかったのです。もちろんショートした気配もありません。もしもショートしたなら初期動作も出来ない筈です。また、同様の意味で接触不良でもありません。こんな現象は始めての経験でした。そこで、ケーブルを変えたり、メイン基板を変えたり、DC/DCコンバータを変えたり、あらゆる対策をしたのですが、なかなか正常になりません。増してやサードロットは小型化設計に伴ってその都度の分解・組み立てが大変面倒なのです。これまでF500についてはかなりの数を扱ってきたので、理解しているつもりでしたが、それでも原因が解らないのです。これで動かない筈はない!と、途方に暮れながら、とうとう1日目が過ぎました。次の日、冷静になって考えてみると、そう言えばまだCCD基板を変えていないことに気付いたのです。これは盲点でした。これまでのF500の兆候として、初期動作ができていれば、CCDは正常というのが常識でした。しかし、この際、やれる事はすべてやってみようと思って、別のCCDに差し替えてみました。すると、あっけなくすんなりと動き出しました。ほっとして胸を撫で下ろした瞬間です。(写真1)結局、どうやらCCDの改造不良が原因だったようです。そのCCDをルーペで隅々まで調べても、配線ミスなど異常箇所は見当たりません。ハンダ付けの際、熱の加え過ぎなどでICが壊れたのでしょうか?なんとも不思議なものです。同時に改造しておいた5台のCCDのうち、他のものはすべて正常でした。不運にも最初のテストで問題の1台に当たってしまったようです。こんなにも悩まされたのは久しぶりでした。どっと疲れた感じです。直ぐさまストックのCCDを追加で改造して問題は無事に解決しました。さて、無駄に時間を浪費してしまいました。気を取り直して、次の工程のフロントパネルのケガキを始めます。いつものように細いケイで作図したフライス用の図面をインクジェットで出力し、パネルに貼付けてデザインカッターで正確になぞるのです。(写真2)さて、今日から地獄のフライス作業に入ります。これに2〜3日間はかかり、その後はバックパネルにメイン基板の取付けを残すだけです。しかし、サードロットは組み立てや調整に時間がかかることを考えると、今月中の完成が際どい状況になりました。頑張らなくては!






Preparations for fraise
写真2 いつもこんな方法で、ケガキをしています。できるだけ明るいところで作業するのが肝要です。




















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