色補正なしの取込み。

屋久島はここのところ荒れ模様で寒波も来ていて、寒いので部屋の中であれこれ被写体を探していました。そこで、以前インドの土産で買ってきて忘れていたブローチが出てきました。これでraspyさんのアドバイスで色補正なしのチェックで F-500のCCDの本来の傾向を見てみました。



2400dpi Retouch


これも24bit.2400dpiの全面取込みです。
思い切ってFlickrのProユーザーに登録しました。オリジナルサイスは6800×9361にしてみたら、ちょっと大きすぎました。
登録費は今日の円換算で2229円でした。しかし、これはスキャナカメラ制作費にはカウントしませんのであしからず!(笑)
ただ、Flickrからリンクすると写真の下に線が入るのが、気に入らないのでどうにか取りたいのですが?




まず、エプソンドライバーの環境設定に色補正なしのチェックを入れてスキャンします。




次にフォトショップで開き、チャンネルで見てみます。




それぞれのチャンネルはこんな感じで、やはりBが濃くなっています。これがF-500(冷陰極蛍光ランプ)の特性のようです。




フォトショップのレベル補正で見てみるとこんな感じで、通常山型のカーブを描くレベルが全面真っ黒い四角の状態です。
私はRAW DATAを扱うカメラを使ったことがないので、解らないのですが、
raspyさんが言っているRAW DATAに近いというのはこういう状態のことなのでしょうか?




最初からRGB統合のレベル補正はしないで、Bチャンネルにしてレベル補正をかけます。
ここでかけすぎると後で収拾がつかなくなるので、ちょっと押さえ気味にします。




次に色相・彩度で色のバランスをとります。
この後でRGB統合のレベル補正をかけて最終的なレベルに調整します。




仕上げに明るさ・コントラスト調整をします。
ちょっと眠い感じならアンシャープネスマスクのフィルターをかけることもあります。
今回、初めて補正なしのチェックで取込んでみましたが、ノイズも少なくてレタッチがやりやすいです。
さすがにエプソンドライバーを使い込んだraspyさんの経験には納得です。
こんどはこの方法で風景でも試してみます。



この前の記事でミノルタのベローズ用レンスをテープ止めしていて、
被写体の上に落としたので、ハッセル→ニコンのマウントアダプターを作りました。


今回の撮影に使ったのは、タムロンマクロ90f2.8です。マクロとしては評判のいいレンズですが、カリカリにはなりません。
はたして、570Mpixelに対応できるレンズは存在するのでしょうか?


前回撮った1.7Gpixelの写真のディストーションはちょうど樽型歪曲収差のように見えるので気になっていました。そこで、拡大して振動やバックラッシュなどないか調べてみました。しかし、その形跡はなく、そもそも考えたら2400dpiの時のギヤスピードはものすごくゆっくりで、バックラッシュも起こりにくいように思います。結局結論として考えられるのは被写体のCCD基板が少し斜めに置いてあったので、徐々にアウトフォーカスになったため、直線が湾曲して見えるようです。ひとまずベルトドライブは正常だったようです。それにしても、私のベルトドライブは組み付けてから、調整作業は一度もやったことがありません。1回目の撮影からまったく問題を起こしません。しいてあるとすれば、30mmの隙間の中にリボンケーブルを弛ませて走行するために、それが、引っかかったことが、一度ありますが唯一そのぐらいです。我ながらうまく出来ました。(笑)これから作ろうとしている人にはベルトドライブ方式を特に推奨します。いずれ、ギアとベルトの取り付けのところをクローズアップ写真で紹介したいと思います。