2012-01-01から1年間の記事一覧

小さな大判カメラ

やや矛盾するタイトルですが、年末ですので、少しゆる〜いネタをご紹介します。写真を見て下さい。このカメラをご存知ですか?ディアドルフスタイルの見慣れない大判カメラです。しかし、このカメラを折り畳んで、GITZOのG1570Gという大型雲台に乗せてみまし…

おかげさまで、サードロットは無事に販売されました。

今回はプロトタイプという1台限りの販売でしたので、複数の希望者があり、その対応に少々時間がかかりましたが、無事に販売することができました。みなさまに感謝いたします。自分としては、愛情を込めた自信作だっただけにプロトタイプは手元に残したかった…

超高解像度と風の関係

屋久島はここのところ、よく晴れています。しかし、残念なのは少し風が強いのです。既に3日連続で撮影に出ていますが、初日は測候所調べで7m/sだったようです。1億画素以上の解像度になると、風の影響は無視できません。私は長く11×14インチを使っていました…

YAKUSCANサードロットの販売告知について

サードロットの調整は既に整っているのですが、この時期の屋久島は天候が安定せず、性能を証明する決定版のサンプルがなかなか撮れません。しばらく天候の回復を待つつもりですので、購入希望の方は、いましばらくお待ちください。なお、サードロットの完成…

サードロットYAKUSCANのホワイトバランスを整える

スキャナカメラのホワイトバランスはご存知のように内部照明で白色基準板を照らし、完全な白をCCDが受け取ることで決定されます。今回セカンドロットの実写テストでややグリーンウキを感じたので、まずはYAKUSCANコマーシャルモデルと比較してみました。コマ…

サードロット YAKUSCANが完成しました。

ヘアーラインの黒色硬質アルマイト処理の質感が良いですね!なお、加工中に入った細かい傷はあえてレタッチしていません。 昨日はサードロットの微調整も終りテスト撮影の予定でしたが、タイミング良く屋久島はよく晴れてくれました。そして、テストの結果は…

緊急企画!サードロット YAKUSCAN

ご無沙汰でした。ここのところ非エプソン機の開発をしていました。いつものように始めにギアユニットの製作を経てシャーシーの試作までは順調だったのですが、その後CCDの改造に失敗したようで、これまで慣れ親しんだエプソンとは勝手が違い、原因がわからな…

使えそうなLEDを入手。

一見、発光部が盛り上がって見えますが、全体の厚みは僅か1.54mmです。 先日ドイツからこんな物が届きました。ライン状面光源モジュールCOBLEDです。寸法は60×10mmで9V120mAというものです。スキャナカメラを作っている人なら必ず欲しくなりますよね!私のマ…

昔作ったカメラに再会。

その昔、私はこんなカメラも作っていました。懐かしい! これは私が20年程前に作ったものです。実はこのカメラは友人のカメラマンに預けていたのですが、facebookがきっかけでなんと15年ぶりに私の元に戻ってきたのです。この際、番外として紹介することにし…

角度制御機に結晶塗装

プロ仕様っぽくて良い質感ですね!後はブランドロゴを入れたいところです。 シフティングシステムの試写をお待ちいただいていたと思いますが、ちょっと体調を崩していました。目の炎症が止まらず眼科に行ったのですが、処方された抗生物質の影響か、今度は激…

レンズシフティングシステムカメラ

通常の撮影ができるカメラに改造すべく、最初はこんな部品を追加しました。これは上の段のCCDの付いたプレートをシフト間の中央に固定する金具です。もうお解りですね! 通常のスキャナカメラはレンズが固定で、CCDがシフトしますが、このカメラではその逆に…

完成してみると、テレセントリックな等倍マクロ専用機でした。

初めての構造なのでリンンケージにもそれなりに時間がかかりました。既に解ってしまった性能ですが、私としてもどんな画像か見てみたいという興味だけが原動力です。 リンケージが終って撮影が可能になりました。(写真上)しかし、最初の図面の裏表の錯覚で…

構造と理論矛盾

写真1 美しいですね!うまく加工できて気分良くしていましたが・・・・ 先日、ある蒸し暑い夜のことでした。私はなかなか寝付けなくて何度も寝返りしたらしいのですが、その時無理な体勢になったらしく、次の朝起きて右腕を動かすと激痛が走るのです。どうや…

New project

いよいよ新プロジェクトを立ち上げました。従来のスキャナカメラの欠点を解消し、より高効率・高性能な新概念のマシーンを目指します。既に図面も完成し、まずは心臓部の加工が始まっています。詳細についてはこれから徐々に明らかにしたいと思います。さて…

角度制御実験機の完成!

(写真1)対称設計のビオゴンには像の流れなどはなく、倍率色収差も僅かです。全面均等なその描写は見事なものです。ついに角度制御の完成です。 (写真2)動かない被写体を見つけたのですが、背景の植物の影が動いていました。2年を費やしてやっとこのレン…

角度制御 無段階のCCD回転を目指す

(写真1)これで3度目の動作システム変更です。意外とシンプルでコンパクトに組み込めました。オールアナログメカニック。 その後、ギアの組み込み中に計算ミスが発覚し、いろいろ手直ししてなんとかリンク出来るようになりました。こんな時にはギア計算ソフト…

今後の角度制御装置

ギアレシオの計算が面倒で難しい設計です。ギアの歯数と回転方向を間違えると、とんでもない事になりそう! 角度制御装置は前回の成功に気を良くしていたのですが、その後、何度かのテストで問題が現れました。明るめのフラットなトーンなどの被写体で縦のム…

色ズレの原因がやっと判明。

私は長い間、スキャナカメラの画像周辺部に現れる色ズレがずっと気になっていました。しかし、その原因がスキャナシステムにあるのか、別なところにあるのか、なかなか解明できませんでした。ところが最近、ネットでいろいろなキーワードを打ち込んで検索し…

CCD角度制御に再び挑戦5-ついに実現!

(写真1)お蔵入りのSWCでしたが、ここで再び登場です。これから出動頻度が増えそうな予感。 その後、アルミケースの加工がほぼ終了しました。(写真1)内部レイアウトの関係で感度調整ボリュームは裏側へ移動しました。新しく加わったスイッチは、PICの電源…

タンポポ胞子の撮影

これは撮影の難しい被写体でした。自作ニコンマウントボディ Micro-NIKKOR 55mm f2.8(f5.6) 600dpi 散歩していたら、道ばたにタンポポが咲いていました。私はどちらかと言えばその黄色い花よりも寧ろ、そばにあった胞子の方が懐かしく子供の頃にふーふーと…

CCD角度制御に再び挑戦4

久しぶりの動画です。ドコモ携帯で撮ってみました。しかし、画質は想像以上にひどいですのであしからず。携帯ではこんなものなのでしょう。こんな時はフルハイビジョンの撮れるカメラが欲しいとは思いますが、相変わらず私にはそんな余裕はありません。さて…

CCD角度制御に再び挑戦3

写真1 ちゃんと動くかまだ分かりませんが、なかなかかっこ良いです。成功すれば次世代型スキャナカメラですね! 写真2 YAKUSCANセカンドロット。 新しいアルミケースの到着を待つ間にベースボードへ装置を搭載してみました。(写真1) 比較のためにYAKUSCAN…

CCD角度制御に再び挑戦2

写真1 豆粒サイズの旋盤加工です。ルーペが欠かせません。 さて、YAKUSCANに取付けるために図面を修正しています。まずスキャン動作にリンクする方法を考えています。秋月電子で購入した多回転ボリューム(ポテンションメーター)は性能は良いのですが大きく…

新緑と山桜

ハッセルプラナー100mm f3.5(f11半)1200dpi 昨日、私の住む集落を散歩していたら、裏山の斜面の新緑の緑が奇麗で山桜も満開です。直ぐさま家に戻って、一式の入ったリックを担いで撮ってみました。ヒバリが上空でさえずっていて、長閑なひとときでした。今…

CCD角度制御に再び挑戦1

いろいろな懸念があって、無謀ともいえる挑戦ですが、それでもやらずにはいられない! スキャナカメラの製作を続けて既に3年目になります。その間に性能も随分安定してきました。その意味で販売に至ったYAKUSCANは、現在のスタイルのスキャナカメラとしては…

YAKUSCAN 2400dpiモードの風景撮影。

自作ニコンマウントボディのセンターを2.5mmずらしてレンズ光軸のセンターにくるように調整済み。自作ニコン→ペンタ645マウントアダプター使用。 大変ご無沙汰してしまいました。その後、あるプランのメカを組み立てて、複雑な動きも想定通り動いたのですが…

YAKUSCANと森の撮影

MINOLTA AUTO BELLOWS MACRO 100mm f4 (f4) YAKUSCAN 今日の屋久島は快晴でした。少し暖かく感じたので永田の横川渓谷まで足を伸ばし、お気に入りの川沿いの森に入ってみました。樹の葉が落ちているので、森に日差しが入り、この時期のほうが夏場よりも森…

S620傾斜機構のLED取付け

CCD基板の上にLED。このアイデアは610さんから拝借しました。 その後、傾斜機構機の内部LED照明を研究しました。傾斜状態に取付けるためには、これまでの方法ではまったくスペースがありません。そこでいろいろ考えたのですが、以前610さんのブログで拝見し…

CCD傾斜機構の顛末と意外な効果

一年越しの再取付け。干渉を避ける為にフラットケーブルに直にハンダ付けしています。 傾斜機構の取付けを再開してみました。前面パネルへの干渉によって止むなく中止していましたが、実は当時分解中にフラットケーブルの接触不良が発生し、それが原因でメイ…

大物登場!

ただいま研究中のスキャナです。本体重量22kgの大物。動かしてみるとA4型とは違ってスキャンニングの動きは大変複雑になっています。稼働部は2つあって冷陰極管の照明部とミラー部がセパレートになっています。最初に照明部が動きミラー部はそれを追いかける…