200本/mmオーバーのレンズ

前回に続いて、2400dpiモードに対応したレンズがないものかと悪あがきしています。そこで、解像度200本/mmオーバーのレンズをネットで検索しました。そこで見つけたのが、1950年にライツのズミクロン50mmf2というレンズは中心解像度280本/mmを記録し、その後この記録は未だ破られていないとか、審議のほどはともかく、かなり高い解像度を持っている事は知られた事実のようです。この記事をみて、これと同じ型ではありませんが、近い時代のズミクロン50mmf2を持っているので、ライカMマウントを取り付けることにしました。しかし、その加工をするためにはミラーボックスごと取り外さなければなりません。一度組み上げたものを壊すのは、ちょっと躊躇しました。なぜなら、再度元に戻す時にCCDとファインダーの焦点位置が狂う可能性があるからです。もう一度、忍耐のいるピント調整をすることを考えると、辛いものがあります。しかし、これは2号機構想にも大いに関わるテストになるので思い切って分解しました。ライカMマウントのフランジバックは27.8mmです。仮設のためMレンズのバックキャップを利用して簡単に取り付けました。(写真下)



The mirror box is detached

ミラーボックスを泣く泣く取り外しました。



Solution image test of 35mm lens

シェーディングのLEDも付け直しました。これがズミクロン。写りそうな予感!




今日は屋久島は雨模様なので、部屋での解像テスト。インド製のショールとチャート代わりになけなしのお札を台の角に置いてピント位置を出し易くしました。撮影距離は2mです。これはハッセルディスタゴン50mmf4開放で、中央の実サイズ3.4×2.5mmの範囲を2400dpiでスキャンしました。


DISTAGON f4 (4)



そして、ズミクロン50mmf2をf2.8にして同じ部分を撮影。イメージサークルは35mm範囲を余裕でカバーしていました。一見してディスタゴンに比べてコントラストがかなり高いように見えます。被写体サイズが違うのは同じ50mmの表記でも微妙に焦点距離が違うためです。それで、問題の解像ですが、結構解像しているようです。これが200本/mmオーバーの実力でしょうか?オリジナルサイズまで行くと違いが出てきます。少なくとも2400dpiモードの画質向上は期待できそうです。次はこれで、風景撮影が楽しみです。


SUMMICRON f2(2.8)




この記事を書いていて思わぬ事に気づきました。もしも1200dpiモードの全画面取込み画素サイズを2400dpiで換算すると実サイズがおよそ26×19mmになります。これは、35mmカメラの規格36×24より一回り小さくなります。それで、実際にこのサイスにして取込み時間を計測してみると、約16分ぐらいになりました。1200dpiの全画面の時、約20分ですから時間は短縮できます。高いハードルですが仮に2400dpiでズミクロンを使って26×19mmサイズの画質が、1200dpiでハッセルレンズの全画面サイズの画質と同等、または、より良かった場合はこのスキャナーカメラの使用レンズ(マウント)を根本から考え直す必要が出てくることになります。もちろん取込み時間の制約をなくせば、全画面は無理ですが、イメージサークルに余裕があるので36×24mm以上のサイズでも撮影できます。これはちょっと悩ましくなってきました。画素数自慢(ギガピクセル)より実用と考えれば、取込みサイズを小さくしても2400dpiモードを実用にしたいものです。一度、この画質比べをやってみようと思います。もっともズミクロン並みの中判レンズが見つかれば何の苦労もないのですが?2号機の構想はレンズの性能が絡み合い、何時になったら定まるのか、まだまだ時間がかかりそうです。





Google translate English)
http://translate.google.com/translate?hl=en&ie=UTF-8&sl=ja&tl=en&u=http://d.hatena.ne.jp/YAKU/&prev=_t&rurl=translate.google.com&twu=1