電塾の試用レポートが掲載されました。




Verification test by specia
電塾からいただいたチャート画像です。しかし、残念ながら、このデータは参考の為に送ったS620の2号機の画像と思われます。どうやら勘違いしていて、2号機もYAKUSCANと思っているようです。コマーシャルモデルは1品生産です。電塾にはもう少し正確な情報認識を望みたいところです。








5月末に「YAKUSCANのプロカメラマンによる検証テスト」という記事を書いてから、すでに2ヶ月が過ぎました。そして、先日ついに電塾の試用レポートが掲載されました。随分と時間がかかるものです。2度に渡る検証テストの結果。その評価は概ね好評と言えます。掲載のデータを見る限りアンシャープネスマスクを加える条件で画像品質については、高価な業務用のデジタルバックと良い勝負または同等と言えるでしょう。(※デジタル補間されている業務用デジタルバックと条件を揃えるためにはアンシャープネスマスク処理は必須) 前にも書きましたが、価格差1/30でハンドメイドのYAKUSCANが充分に通用することが証明されました。電塾では主にチャートを用いて画質の検証をします。それが業務用と褪色ないということは、画像サイズの遥かに上回るYAKUSCANが他を圧倒していることを意味しています。これは凄いことです。これでこのプロジェクトを続ける自信がつきました。しかし、熟読すると幾つか誤解があるようなので、製作者として訂正させていただきます。まず、2400dpiの使用は無意味とありました。無意味とは少々言い過ぎではないでしょうか? 確かに5億7000万画素の達成は厳しいと思います。しかし、特に解像度の高いレンズを使用すれば、1200dpiより2400dpiのほうが明らかに解像することは確認できます。その意味で、たとえば、2400dpiで撮影して1600dpi相当にリサイズするなどの活用も考えられます。この方法は私もいずれテストして見ようと考えています。また、記事中にハッセルブラッドのレンズはF5.6からF8がベストでそれ以外は劣化が激しい、とありますが、どうもこのご意見は釈然としません。私はあらゆる絞りでテストしてきましたが、最終絞りで回折が起きることはあっても、開放付近やF8以上で急激に劣化する事はあり得ません。これはおそらくスタジオの照明が絞りに対して適正でなかったものと思われます。他に、波型のブレが内部の問題のように書いていますが、これは大きな誤解です。このブレの画像を見る限り明らかな外的要因(カメラブレ)です。YAKUSCANは地震計のように敏感なカメラです。たとえばスキャン中に人が横を通っただけでカメラブレします。振ると音がするのはフラットケーブルがケース内面に当たる音で、センサーステージはベルトで保持されています。振ったぐらいで動くことはありません。また、スキャナ製品とは駆動レールの構造が根本的に違います。YAKUSCANはどの角度で撮影しても駆動精度を確保する構造になっています。私はその点について確信があります。また、精密なピント合わせが非常に大変とありますが、少なくともハッセルボディで使用する限りピントは簡単に出せます。25倍程度のルーペで精密にピンがくるように調整しました。電塾ではハッセル以外のレンズを使う為に4×5カメラに取付けて操作したようです。この場合ハッセルSWC用のピングラを使うと簡単だったのですが、どうやら電塾では入手できなかったようです。他にもトリミング機能を使ってモニター画面中央部の1センチ四方程度の範囲を1200dpi又は2400dpiでスキャンすると、短時間で簡単に正確なピンを出せます。なお、YAKUSCANの操作性を業務用デジタルカメラと比較して、「とてもじゃじゃ馬な」カメラバッグという表現をされています。大手メーカーが最初からカメラとして設計したものと、スキャナを改造したYAKUSCANの使い勝手を比較するのはほとんどナンセンスです。私としては「とてもじゃじゃ馬な」という表現に充分に満足しています。さて、以上の点を考慮して、電塾の試用レポートをご覧ください。こちらのReviewにあります。http://www.denjuku.org/old/index.htm

追記:電塾のレポートの中で、取込み時間が1200dpiで3分、600dpiで1分とあります。コマーシャル系のカメラマンのほとんどは、Macを使っていますので、このデータは最新のMacによるデータと思われます。しかし、Windowsを使用することで、1200dpiで約90秒、600dpiで約30秒と取込み時間が早くなります。より高速化を希望される場合は取込み専用として、Windowsノートの使用をお勧めします。


















写真の見方について:ここに掲載の写真ではスキャナカメラの実力が伝わりませんので、写真をクリックしてください。Flickrに飛んだら、写真左上のActionsの中からView all sizesを選ぶと各サイズの写真が見られます。一番右側のOriginalが最大サイズです。しかし、残念ながらサイズ制限があるので、実際の画像サイズまでは掲載できません。


Google translate English)

http://translate.google.com/translate?hl=en&ie=UTF-8&sl=ja&tl=en&u=http://d.hatena.ne.jp/YAKU/&prev=_t&rurl=translate.google.com&twu=1