構造と理論矛盾





Lens shift scanning system
写真1 美しいですね!うまく加工できて気分良くしていましたが・・・・






先日、ある蒸し暑い夜のことでした。私はなかなか寝付けなくて何度も寝返りしたらしいのですが、その時無理な体勢になったらしく、次の朝起きて右腕を動かすと激痛が走るのです。どうやら筋を違えたらしくその後一週間は不自由な生活でした。特に困ったのが往復30キロの買い物でした。左腕は正常なのでハンドルは問題ないのですが、右手をウインカーにに伸ばすと激痛が走り、止むなく左手でウインカーを操作するのですが、これが意外に大変だと気づきました。(笑 そんなことがあって、次の行程に至る作業が大幅に遅れてしまいました。その間、たくさんの予想案のコメントをいただき、私自身いろいろ楽しませていただきました。中でも最後のコメントで、いち様のご意見はお見事といえるほどズバリ大正解でした。ありがとうございます。その後、自己流のリハビリで私の右腕は元通り旋盤やフライスを使えるように回復しましたのでご安心ください。とりあえず現状をお見せしたいと思います。さて、プロジェクトの種明かしといたします。この写真でほとんどの方がどんな風に動くのか想像できると思います。(写真1)そうです、装着されたニコンレンズはレンズごとシフトするのです。マウントはニコン専用ですが、センサーも一緒に動くのですから撮像範囲をカバーしなくてもセンサーの長さの約38mmの直径のイメージサークルがあれば良いのです。35mmの対角線長は43mmですから、すべてのレンズが使えることになります。勿論、レンズを動かすというシステムですから、レンズの質量によって使えるレンズは制限されますが、ワイドから小型の中望遠ぐらいなら使えるでしょう。また、常に直角で像を結ぶので、倍率色収差も発生しないことになります。この方法は私が考えたというよりも市販のスキャナーの構造ではもともと縮小光学系のレンズが付いていて、何枚かのミラーを介して像を捉えています。私の今回の実験はこのマクロレンズの代わりに普通のレンズを付けたらどうなるのだろう!という素樸な疑問から始まりました。前面の様子と内部構造はこのようになっています。(写真2、3)さて、良い事尽くめの素晴らしいマシーンになると思っていたところに、astrayさんからこんなコメントがありました。「この方法では近くと遠くを同時に写せないし、遠くの景色を撮るには、飛行機に積む必要がある。」 私は冷や汗をかきながらこの理論を読んでいて、最初はなかなか理解出来なかったのですが、その後、よくよく考えてみると解ってきました。理論的には入射角度は常に直角でシフトする事になるのでこの場合、シフト間約49mmで2メートルの距離に合わせたとすると、2メートル先の49×38mmの範囲しか撮れないことになるという事です。要するに距離に関係なく、すべての距離にレンズの焦点を持って来ても、49×38mmの範囲しか撮れないということが判明してしまったのです。それは、画角0度のパースのない画像テレセントリックの世界なのです。あれ、どうしよう!恥ずかしい!でも、もう作ってしまったし、ここまで来てその画像をお見せしないわけにはいきませんね! まだ、リンケージはこれからですので、この際、空しい作業を続けてその恥ずかしい画像を見届ける覚悟ができました。みなさんその小さな範囲のおもしろい画像をお楽しみに!(涙







Internal structure
写真2 リンケージを残してほぼ完成しました。構造的にファインダー内蔵は難しいので、四角い窓にはピングラが付いています。





Camera front part
写真3 アルミ鋳造ケースはこれまでの底が今回は表になります。















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