サードロット YAKUSCANが完成しました。




Wound (confirmation use) of the front panel,jpg
ヘアーラインの黒色硬質アルマイト処理の質感が良いですね!なお、加工中に入った細かい傷はあえてレタッチしていません。






昨日はサードロットの微調整も終りテスト撮影の予定でしたが、タイミング良く屋久島はよく晴れてくれました。そして、テストの結果は一発でOK、実用レベルを確認しました。今回サードロットの企画に当たって、ファーストおよびセカンドロットで採用したボディーケースを見直すことから始めました。そこで、ケースメーカーのカタログを徹底的に検索して数多くのケースの中から候補を絞り、その都度pdfから図面を起こし最適なケースを探しました。しかし、規正品にはなかなかぴったりの物が見つかりませんでした。そして、1週間を費やした頃に、やっと今回のケースを発見したのです。これはアルミの押し出し成形品で、黒色の硬質アルマイト処理されており、長さは自由に指定できるセミオーダーシステムになっているものです。断面さえベストのサイズを見つければ長さを指定してぴったりの物になるのです。但し、特注品ですから、ネットでは注文がやや面倒だったり、オーダー後にカットするので、少し時間もかかります。しかし、価格は思ったほど高額ではなく、これまで採用した鋳造ケースと比較しても大差のないものでした。早速、メーカーのpdf図面を元に設計を進めたのですが、その際、断面の厚さの規格を一段階(10mm)下げても内部レイアウトを一部変更すれば入ることが分り、より薄型が実現できそうです。図面が一通りできたところで、まず、ケースをオーダーしてみました。さて、ここで気になるのは今回選んだ押し出し成形に使われるアルミ素材なのですが、おそらく6000系アルミ合金と思われます。これは私が基本フレームや駆動ステージに使っているA2017に比べるとやや粘りがあって、フライス加工には適さないのです。はたしてうまく加工できるかが問題となります。ケース到着後、恐る恐るテスト加工してみると、確かに削りづらいのですが、表面がアルマイト処理されていることもあって、送り量を少なく設定して、ゆっくり削るとなんとか加工できることが分りました。これで一安心です。一通り加工が出来ると、次に基本フレームの製作ですが、今回はモーターユニットを分離しました。(写真1)基本構造はセカンドロットに準じていますが、ここでも細かいところを改良しています。今までCCD基板の取付けには3mmビスを使っていたのですが、CCD基板の穴は3.5mmあることで、その都度取付け位置の調整が必要でしたが、今回は特製ワッシャを作り、いつでも同じ位置に取付けできるようになりました。また、フォトインタラプタに入るストップ位置用バーはセカンドロットで複雑な加工でしたが、やや工作過剰ぎみだったので、今回は必要充分な形に簡略化しています。もちろんシリアルも入れました。通し番号で、今回はNo,012となります。基本フレームのタイミングベルトにギアを掛けて前面パネルに取付けるとシステムが一体化します。(写真2)そして、今までは上に乗せていたメイン基板は裏面パネルに取付けて完成となります。(写真3)なお、今回採用した内部LED照明は以前S620に取付けたチップLED3個直列×2セット並列の結果が良かったので、これまでの4灯照明から贅沢にもLED6灯照明となりました。先日紹介したCOBLEDも良いのですが手元に2個しかないのと、電源系統を変えなければならないので、今回は使用を見合わせました。(写真4)今回のレイアウト変更で、若干メンテナンスは面倒になるのですが、一度調整してしまえば、滅多にメンテナンスの必要がないので問題はないでしょう。なお、ボディ表面の質感はヘアーライン風の黒色硬質アルマイトですが、今回の製品はプロトタイプにつき加工中に入ってしまった細かい傷があります。あえてレタッチしないように撮影しましたので、その点をご確認のうえ、ご了承ください。(巻頭の写真)さて、恒例のサンプル画像です。屋久島も秋めいてきました。(写真下)画質は実用レベルと判断できますが、ややGウキにも見えるので、念のためもう少し実写テストを続けます。販売の準備ができましたら、また、告知いたします。




Basic frame of the third lot
写真1 さらに改良を加えた基本フレームです。モーター/ギアユニットは分離しました。




Layout of the front panel
写真2 モーター/ギアユニットを前面パネルに直付けすることで、厚さ40mmを達成しました。




The main board to back side panel
写真3 裏面パネルにメイン基板を取付けました。ボディーケースの断面構造がよく解ります。




LED device for third lot
写真4 サードロットでは、贅沢にも6個のLEDを搭載しました。写真下は配線前のものです。微細な配線には苦労しました。








サードロットYAKUSCANサンプル画像です。写真下のアドレスをワンクリックで等倍画像がご覧いただけます。

The third lot 100mm 600dpi
ハッセルプラナー100mm f3.5(f16)600dpi 等倍画像はこちらです。http://www.flickr.com/photos/46505679@N04/8147415284/sizes/o/


The third lot 100mm1200dpi
ハッセルプラナー100mm f3.5(f16)1200dpi 等倍画像はこちらです。http://www.flickr.com/photos/46505679@N04/8147415472/sizes/o/
















写真の見方について:ここに掲載の写真ではスキャナカメラの実力が伝わりませんので、写真をクリックしてください。Flickrに飛んだら、写真左上のActionsの中からView all sizesを選ぶと各サイズの写真が見られます。一番右側のOriginalが最大サイズです。しかし、残念ながらサイズ制限があるので、実際の画像サイズまでは掲載できません。


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