DC/DCコンバータの話
性能はまったく同じですが、サードロット搭載用のDC/DCコンバータは3種類になりました。すべて14.4V出力に調整しています。
F500ベースYAKUSCANの唯一の難点は24V仕様である事です。そこで、内部LEDの電源のために降圧する必要があります。3端子レギュレータなどの選択肢もありますが、より変圧効率のよいDC/DCコンバータを使っているのです。ここで、種明かしをすれば、車のシガーライターソケットに差し込んでUSBの充電ができるコンバータが販売されています。これは、車のバッテリーDC24または12Vを5Vに降圧するタイプのもので、これまでのYAKUSCANには以前から搭載しているものです。ところがストックが3台しかなかったので、新たに探したのですが、同じものは既に廃盤になっていて、モデルチェンジされた新型のタイプに変わっていました。(写真1)昨年の暮れに実家に帰省した際に近所の100円ショップで色々なブランドの物をまとめて買い占めてきのですが、分解すると小型化された筐体は同じなのに、明らかに形状の異なる基板が3種類存在していたのです。(写真2)上の2種類はこれまで同様の34063というICだったので、配線はすぐに改造できたのですが、写真の一番下の基板上にはコイルがトロイダルタイプに変わっていたり、旧型とはまるで違うように見えます。(写真3)裏をよく観察すると回路もまったく違っていました。さらにクローズアップしてみると特にICが34063からXL4001Eというものに変わっていたのです。(写真4)早速データシートを探してみるとどうやら中国製のようで、概ね近い特性のもののようなのですが、電気の苦手な私としては解析に時間がかかりそうなので、今回は搭載を見合わせました。しかも残念なことにこれと同じタイプのものが複数残ってしまいました。(写真5)いずれは改造を試みようと考えています。そこで、今回はストックしていた旧型3台と、新型2種でなんとかサードロット5台分が揃ったのでこれらを搭載することにします。(写真上)世の中は常に変化するもので、ある時にもっと揃えておけば良かったと後悔するばかりです。
写真2 新型を分解すると、なんと3種類の異なった基板が入っていました。上二つは無事改造済みです。
写真4 クローズアップすると、XL4001Eという中国製のICでした。
写真5 悔しいことに、回路の違うコンバータがこんなに残ってしまいました。
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