2011-01-01から1年間の記事一覧

過酷なフライス作業

想像はしていましたが、かなり大変でした。初期ロットが売れたら次回は外注を考えてみます。 前面パネルのフライス作業をしています。フライス加工ではまず、正確なケガキから始めます。私が使っているのは手動送りのお粗末なフライス盤ですから精度を保つに…

F500CCDの改造

コネクタに付いているノイズ防止コアは邪魔なのですが、一度はずしてみたらしっかりノイズが出ました。決して外してはいけません! CCD基板の改造が終了しました。デジタルバック型にするために、干渉するコンデンサやコネクタを裏側へ移植します。写真下の…

DC/DCダウンコンバータ

長さ36mmほどの小さな基板です。プリント基板の箔が薄いので、ハンダを盛り過ぎるとすぐ取れてしまいます。 F500は冷陰極蛍光管を使っているので、24V仕様になっていますが、量産機では蛍光管の代わりにLEDを使っているので3.6Vまで降圧する必要があります。…

少しづつ着実に

「必要なモノを、必要な時に、必要なだけつくる」というトヨタの屋台方式の生産ラインという感じ。 駆動メカ部がやっと出来ました。同じ構造の量産なので迷いなく作れるのですが、部品の均質性を保つのはそれなりに難しいものです。また。マイクロスイッチも…

量産の効率化

ベルト固定用の金具。幅6mmほどの小さな部品です。 量産の作業は同じパーツを複数作らなければなりません。この繰り返しは精神的にも疲れるものです。しかし、そんな時に、マンネリにならないように工夫しています。たとえば上の写真はベルトを固定するため…

デモキット

ハッセルをお持ちでない方でも試していただけるように、アタッシュケースに納めた一式フルセットのデモキットです。 その後、原発事故が気になって、なんだかモチベーションが上がらず体調も今ひとつすぐれません。日本中が先の見えないこの状況に戸惑ってい…

5億7000万画素、次世代型スキャナカメラ誕生!

IR/UVフィルターの赤が見事にマッチしました。 しばらく作業の手も付かずニュースに注目していました。茨城の実家にやっと連絡がつき無事が解って一安心でした。被災された方にはお見舞い申し上げます。また、亡くなられた多くの方のご冥福をお祈りいたしま…

屋久島にスキャナ集合!

これ以外にも細かい部品が続々と届いています。本当に売れるのかな? 意を決して量産用の部品・素材の注文を次々にしていますが、恐ろしい勢いで銀行残高が少なくなっています。去年の暮れから無収入なので自分の生活を圧迫しそうです。身を切る思いで冷や汗…

Red Scanning Backs

まだ、内部の黒塗装が出来ていませんが、仮組して様子を見てみました。これで10回も吹いていますが、まだ完全な鏡面にはなりません。しかし、工芸品にすると使えなくなるのでこの辺で止めておきます。量産型ver1シリアルNo.001としては少し挑発的な色にして…

ボディの外装仕上げ

研ぎ出し足つけ処理。ペーパーに当て板をして研ぎ出すと鋳造による凹みなどが現れますが、それを完全な平面になるまで研ぎます。 同じ素材のテストピース焼き付け後。爪では剥がれません。充分に定着していました。 さて、いよいよこのプロジェクトの最終行…

LED装置の取付け

前面パネル裏側にLED装置が乗りました。ハッセルの爪固定バーも取付け完了しています。 量産機にLED照明装置の取付けが完了しました。F500のCCDユニットはS620のものよりも素子が深い位置にあり、デジタルバック型にすると前面パネルとの隙間が狭くなります…

スキャナカメラの小型化について

今、シェーディング補正用LEDを加工しています。そして、残る課題はアルミ素材への塗装ですが、新たに専用の塗料を注文しました。 もう完成も近いので、この量産機のサイズを計ってみました。610さんの2号機がかなりコンパクトですから、試しに体積を求めて…

前面パネル

アルミ鋳造といっても材質はどうやら金属カメラに良く使われていたシルミン系の合金のように思われます。加工性は抜群に良くバリなどは出にくいのでネジタップもきれいに立ちます。 その後、またシェーディング補正用LED装置を改良していました。そして結果…

量産型ver1、現在の姿

製作に手間取って更新ができなかったので、この辺で途中経過の報告です。私にとってはこれで4台目です。これは量産型の試作最終機という位置づけになります。勿論これも販売対象として考えています。今回はFlickr向けに部品名等を入れてみました。駆動機構の…

スキャナカメラ量産機の内蔵電源

人の手で組み立てた基板って美しいですね!カメラに入れるには少し集積度が足りないようですが、少しいじると入りそうです。左にあるのがDC/DCUPコンバータで右がアラームとシャットダウンリレーの付いた安全回路です。 先日610さんが超小型の2号機を完成さ…

臨時ニュースです

ここによくコメントしていただいている610さんが、驚異的な小型化に成功したようです。S620を使っているようですが、長いCCD基板を短くカットして、仕上げたようです。それぞれの部品のレイアウトも多層的で小型化のための工夫が見られます。私の知る限りい…

デジタルバック型のLED照明 その2

ジュラルミンからの削り出しです。 表はこんな感じ 屋久島は最近、荒れ模様が続いていてでなかなかテスト撮影できません。そこで、LED照明用の小さな面光源ボックスを作ってみました。テストの結果は上々です。サイズはハッセルバック部の制約から、断面が4×…

デジタルバック型のLED照明

左が2号機、右が量産試作機のLED光路 デジタルバック型は一見スマートに見えます。しかし、それを実現するためにはいろいろ困難なことがあります。中でもLED照明の光路を確保するのが大変なのです。上に2号機S620と量産試作機F500のLED照明の光路図を示しま…

バッテリー問題の解決?

量産試作機の現状。今回は外装カバーを樹脂で作ろうと思いましたが、曲げ加工用のヒーターが壊れてしまったので、やむなく2号機と同じ板金折り曲げにしました。しかし、1tのアルミ板がなくなったので、1.5tに厚くしました。とても頑丈です。 ここのところバ…

ボディケース考

写真写りはいまいちですが、鋳造としてはなかなかの出来です。 注文していたアルミ鋳造のケースが届きました。実は量産試作機を作り始めてからネットで見つけたものです。もしも、これが使えれば別部品の外装の手間を省けるのでとても有効なのです。しかし残…

モノレール

ヤクオフで入手した時はずいぶん安かったのですが、正規での購入ではそれなりの価格になってしまいます。 スキャナカメラの精度を決定する重要な要素の一つに駆動のためのトラックシステムがあります。2号機では小型のリニアガイドを2本並べて製作しました。…

リチウムイオンバッテリー

オーダーしてから11日目の到着です。こちらは屋久島ですからこんなものでしょう。 今日は量産試作機のシェーディング補正用LEDの取付け調整をしていました。2号機同様にデジタルバック型の構成なので、とても微妙で難しいのですが安定させるために何度も反射…

機種の選択

私は量産化を考える以前から3号機にはF-500を使うつもりでした。そこで整理するためにスキャナカメラとしての比較をしてみます。(下表)私がS-620を使用していちばん気になったのはやはり階調反転現象です。CCD感度が高いのはそれなりに有利なのですが、階…

次の構想

長らくのご無沙汰でした。屋久島のこの時期は毎年天候が悪く年が明けてもずっと荒れ模様です。もう少し写真を撮って掲載しようと考えていましたがチャンスに恵まれませんでした。そんな訳でずっと家に隠っていろいろな事を考えていました。実は去年の暮れに…